古代中国を発祥とする風水や八掛は、地形や地勢そして方位を解読することによって、吉凶を判断する占いで知られます。日本には奈良時代に伝わっており、寺社仏閣の建立や都づくりの際には、大いに活用されたと言われます。

例えば鬼門と裏鬼門などが典型的です。鬼門とは、家の中心から見て北東の方角を、また裏鬼門とはその反対側にあたる南西の方角を意味します。

古代中国では北東から敵軍が攻めてきたり、南西から災害をもたらす強風が吹くといった由来から、どちらも凶相の方角として認識されるようになりました。この考えは日本でも風水が伝わるとともに、一般庶民にも徐々に浸透していき、特に現代でも家を建築する際には、鬼門や裏鬼門を意識して設計するケースも決して珍しくありません。