少し詳しい方なら、風水が中国の陰陽思想や五行思想などと関わりが深く、中国から伝わってきたこともご存知かもしれません。実は日本と中国では方位の分け方に違いがあります。日本では東西南北を30度、東南、西南、西北、東北を60度で分けたものを用います。日本で体系化され、方位による吉凶を占う九星気学や家相の考え方に基づくものです。一方中国では八方位を45度ずつで分けるのが基本で、そこからさらに細かく15度ずつに分けた24方位図を使用します。中国を発祥とする同じ風水であるにも関わらず、方位の分け方だけでも違いがあるというわけです。それぞれの国の文化や伝統と融合し、発展する中で特徴や持ち味に違いが生まれたことは実に面白いです。